「あん摩マッサージ指圧師の資格を活かしたいけれど、治療院やリラクゼーションの働き方は少し合わなかった」
「訪問マッサージって、実際どんな仕事なんだろう」
そんなふうに感じている方へ。このコラムでは、訪問マッサージ師という働き方の魅力を、現場の声も交えながらやさしくまとめました。最後に、横浜市で訪問マッサージを行っている事業所もご紹介します。
訪問マッサージとは? どんな方に施術するの?
訪問マッサージは、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格を持つ施術者が、ご自宅や老人ホームなどの施設へうかがって施術する仕事です。
対象になるのは、たとえばこんな方々です。
- 寝たきり・車椅子・介助歩行で、筋力の低下や関節の硬さがある方
- 脳梗塞・脳出血の後遺症で、麻痺や拘縮がある方
- むくみやしびれがある方
マッサージに加えて、関節を動かす運動(機能訓練)を組み合わせ、「ご本人が少しでも楽に、その人らしく暮らせること」を目指します。医師の同意があれば医療保険が使えるのも、訪問マッサージの大きな特徴です。
訪問マッサージ師が「いい仕事」だと言える5つの理由
1. 一人の患者さんと、長く向き合える
訪問マッサージでは、同じ方のもとへ定期的に通います。慢性的な症状の方が多く、すぐに変化が出ないこともありますが、そのぶん「次はどう施術しようか」と考えながら、じっくり関わっていける仕事です。
「今日は腕が少し上がるようになった」「マッサージの日を楽しみにしている」——そんな小さな変化を、ご本人やご家族と一緒に喜べるのは、訪問ならではのやりがいです。
2. 「医療」の一員として、資格をまっすぐ活かせる
訪問マッサージは、医師の同意のもとで行う医療保険の施術です。ケアマネジャーや施設のスタッフ、ご家族とも連携しながら、在宅医療・介護を支えるチームの一員として働きます。
「国家資格を、医療の場でこそ活かしたい」という方には、とても手ごたえのある働き方です。
3. 1対1で、施術に集中できる
訪問先では、目の前の一人に向き合う時間が中心です。治療院のように受付や回転率を気にすることが少なく、その方の状態をよく見ながら、ていねいに施術できます。
また、高齢の方への施術は刺激の弱いものが多いため、「強い押圧が苦手」「手や関節を痛めやすい」という方にとっても、体への負担が比較的少ないと言われています。
4. 人として、成長できる
認知症の方への声かけや介助の方法、ご家族・ケアマネジャーとのやりとりなど、訪問の現場では技術以外の力も自然と身につきます。
実際に訪問マッサージで働くスタッフからも、「もともと人と話すのは得意ではなかったが、自分から話しかけられるようになった」という声があります。
5. 自分のペースを大切にしやすい
訪問マッサージは、車で移動しながら1日に何件かを回る働き方が一般的です。移動の時間は、頭を切り替えたり、一人で落ち着いたりできる時間にもなります。「運転が好き」「一人の時間も大事にしたい」という方にも向いている仕事です。
一方で、気になりやすいこと
魅力の多い仕事ですが、はじめての方が不安に感じやすい点もあります。
- 運転:車での移動が基本です。慣れない道や駐車が不安な方は、ナビ付きの車の貸与や、慣れるまでの同行があるかを確認しましょう。
- 一人で訪問すること:訪問は基本的に一人です。困ったときに相談できる体制(チーム制、先輩への連絡方法など)があるかが大切です。
- 雇用形態と給与のしくみ:訪問マッサージの求人には、正社員のほかに業務委託や歩合制のものもあります。「固定給がいくらで、どこからが歩合か」「社会保険に入れるか」は、応募前に確かめておきたいポイントです。
こうした点は、求人票だけでは分かりにくいもの。だからこそ、応募の前に見学や訪問への同行をお願いして、実際の雰囲気を見ておくのがおすすめです。
見学で確かめたい5つのこと
- 1日の訪問件数と、在宅・施設の割合
- 独り立ちまでの期間と、同行・研修の進め方
- 一人で訪問していて困ったときの相談先
- 給与の内訳(固定給・手当・インセンティブ)と、雇用形態
- 移動に使う車と、駐車のルール
【事業所紹介】さくら鍼灸マッサージ(株式会社HASC事業団)
ここで、横浜市を中心に訪問マッサージを行っている「さくら鍼灸マッサージ」をご紹介します。運営する株式会社HASC事業団は、訪問マッサージのほか、訪問薬局や有料老人ホーム紹介も手がけ、地域の在宅医療・介護を支えています。
大切にしているのは、「心と身体に寄り添い、『笑顔の毎日』を支える。」という想い。サービスを提供すること自体よりも、その先にある「その人らしい暮らし」を守ることを大切にしています。
こんなところが特徴です
- 正社員(常勤)での募集:月給25万〜35万円(基本給21万円+鍼灸師の資格手当2万円+調整給約2万円+インセンティブ2万〜10万円)。各種社会保険あり。
- 無理のない訪問件数:1日8〜10件程度。訪問先は施設が約6割、在宅が約4割です。
- ナビ付き軽自動車・携帯電話を貸与:運転に慣れていない方も安心です。
- 4段階で独り立ち:入社後は先輩が2〜3か月ほどサポート。「同行 → 練習・指導 → 単独実践 → 独り立ち確認」と段階を踏んで進みます。
- 月1回程度の研修:管理者や外部の理学療法士による研修があります。
- 一人で訪問しても、チームで相談:チーム制で、相談や情報共有ができる体制です。
- 休みと働きやすさ:完全週休2日制(日曜+週1日、土日休みも相談可)、夏季休暇・年末年始休暇あり。産休・育休は男女とも取得実績があります。
- 未経験・ブランクのある方も応募可(あん摩マッサージ指圧師・普通自動車免許が必要です)
ホームページでは、実際に働くスタッフのインタビューも掲載されています。見学や訪問への同行も相談できるとのことなので、「まずは雰囲気を見てみたい」という方も気軽に問い合わせてみてください。
▶ さくら鍼灸マッサージ(株式会社HASC事業団)
https://sakura-massage.jp/
※給与・勤務条件は2026年10月時点の募集要項をもとにしています。最新の情報は事業所のホームページでご確認ください。
まとめ:資格を「暮らしを支える力」に変えられる仕事
訪問マッサージ師は、一人ひとりとじっくり向き合い、その方の暮らしを支えることができる仕事です。派手さはないかもしれませんが、「ありがとう」「また来てね」と言ってもらえる日々は、きっと大きな支えになります。
少しでも気になったら、まずは見学から。実際の現場を見てみることで、「自分に合うかどうか」がぐっと分かりやすくなりますよ。
このテーマを見学で確かめられる施設
記事で紹介したポイントは、実際に現場を見ると一番よく分かります。ケアみるに掲載中の医療・介護の見学・説明会情報です。